ご覧いただきありがとうございます。 アボカドン🥑です。
スノーボードのオフシーズンは何をしてますか?
オフトレジャンプ施設を知らなかった数年前までは、スケボーやトランポリンをしたり、動画でイメトレしたりしてたん。
ですが、ネットで検索ていたときにエアマットのジャンプオフトレ施設があることを知りました。
ジャンプの練習施設は、スキーのエアリアルの練習するウォータージャンプや大きなフラットなエアバックに着地するのをイメージしていました。
なので、フラットでの着地や着水した時の衝撃だったり、泳いで上がってくることなどを想像して、あまりやりたいとは思っていませんでした。
でも、ネットで見つけたジャンプオフトレ施設は着地するエアマットに斜度がある地形に敷いてあり、安全で、実際のキッカーと同じような斜度のあるランディングに着地もできるのだと分かりました。
これは行ってみるしかないとなったわけです。
もっと調べてみたら、実は結構前からこういうエアマットのジャンプオフトレ施設が、次々と日本各地にできてきていたのを知りました。
時間、距離的に行けそうな範囲で探してみて、最初は「富山キングス」に行ってみました。
高速で3時間くらいとかなり遠かったですが、キッカーで飛べるだけで楽しくてしょうがなくて一発でハマってしまいました。
次は友達を連れて行って、その友達も一発でハマりました。
富山キングスはちょっと遠くて交通費がかかるんで、他に探してみたら、下道で同じく3時間ちょっとで行ける長野県の「小布施クエスト」があることが分かり、そちらにも行ってみました。
高速代がかからないのと、キングスとクエストでブラシの種類が違っていて、自分にはクエストのブラシのほうが滑りやすかったんで、そこからは毎週末に、友達と行くようになりました。
行けば行くほど楽しくなって、友達が行けなくても一人でも行くようになっちゃいましたね。今はアメリカにいるので、オフトレ施設に行けていないのですが。。。
当然、雪山でのキッカーで飛んだり、競技者として滑る人たちのためのオフトレ練習施設ではあるんですけど、自分にとっては、オフトレというより、ここで練習すること自体が楽しくなってしまいました。
何がそんなに、ドはまりするほど楽しいのか?をお伝え出来たらと思います。
もう通っている人も多いとは思うのですが、スノーボードが上手くなりたい人でまだ行ったことがない人が、この記事を見て行ってみようかなとなるきっかけになったり、どハマりするきっかけになってもらえたらと思ってます。
キングスとクエストの違いは何?
キングスもクエストも、着地のエアマットに斜度がついているジャンプオフトレ施設で、クエストはキングスグループから独立したそうです。
押部さんという方(キングスグループの代表)が、このエアマットシステムを考え出して、設備など含めて設計開発して2003年に「神戸キングス」を創られたそうです。
このアイディアは日本発だったんです。
スゴイですね。
そして2010年から日本各地にキングスが増えていったそうです。
この施設が出来たことにより日本のスノーボーダーのレベルが上がって、キッズたちがこの施設で教えてもらいながら育ち、世界の大会で勝ちまくっていることに繋がっているのですよ。
話しは戻って、そのキングスグループから2013年にプロスノーボーダーの佐藤康弘さんという方が、エアマットシステムをのれん分けされて別会社として独立してクエストが出来たそうです。
独立によって「小布施キングス」と「埼玉嵐山キングス」が「小布施クエスト」と「埼玉クエスト」になったそうです。
クエストでもエアマットシステムの設計自体は同じで、滑走するアプローチのブラシ(人工芝)は、クエストは独自のものに変えているそうです。
キングスとクエストのブラシを両方とも滑りましたが、クエストのブラシのほうが柔らかくてエッジ操作というかターンがしやすくて少し滑り易かったです。
キングスは、神戸キングスから始まって、今は、福岡、千葉、富山、大阪、東海、札幌、韓国キングスに広がっています。
クエストも、小布施、埼玉から始まって、東北、愛知、広島クエストができています。
富山キングス
2016年に、このエアマットシステムのジャンプオフトレ施設を見つけて最初に行ったのが、富山キングスでした。
初めてで周りには行ったことのある人がいなかったので富山キングスのサイトを見て、服装とか必要な物を持って行きました。
ボードはエアマットに着地するのでエッジを丸めるダリングをスタッフの人に頼んでやってもらいます。
最初にブラシの滑り方の簡単な講習をしてもらえます。
サイドスリップやエッジを立てないターンは意外と難しいとは感じなかったですが、エッジをかけずにまっすくにスピードを出してアプローチ滑り降りるのが、自分には最初は手こずりました。
雪の上だとエッジをかけてボード操作ができるのですが、エッジを丸めたボードでブラシを滑ると、乗り方の癖とかで両足にかけるバランスが悪いと、まっすぐボードの先端がフォールラインに向かわなくて気持ち悪い感覚がありました。
これは個人差があるので最初から違和感なく乗れる人もいますが戸惑う人が多いみたいです。
初日は、1セッション(2時間半)を、スモールキッカーでずっと飛んでました。
スモールキッカーでも滞空時間は、けっこうあって浮遊感が十分です。
上手い人はスモールでも720回したりしてましたね。
失敗しても着地の衝撃が少なくてケガをしにくいので、久々の浮遊感が楽しくてたまらなかったです。
マットから降りると上から滑ってジャンプした映像が時間差でちょうど見られるようにディスプレイが設置されていますので、アプローチやエア中の動きを自分でチェックすることが出来ます。
スモールキッカーはアプローチも短いので、ハイクアップして登るので、最初はちょっとしんどいかもですが、通ううちに脚の筋力も体力もついてきて1セッションはすぐに終わってしまう感じです。
後ろにみえるアプローチが、ミドルとビックです。こっちはハイクアップも出来ますがゴルフカートが無人で回っているので、それに乗ってハイクアップせずにスタート地点まで登ることもできます。
夏場は特に着地時のマットが乾いて滑らなくてつんのめらない様に、水をたくさん撒きます。なので服装は濡れても水を吸って重くならないような素材のものがいいです。寒くなると散水量は減りますが濡れないことはないので、防寒対策が必要です。あとブーツの中にも水は入ってしまうので、オフトレ専用のブーツがあるといいと思います。
富山キングスは冬はクローズします。料金、営業時間、パス、アクセスなどの情報を富山キングスのホームページから調べてみてください。
小布施クエスト
小布施クエストは2017年から行き始めました。
富山キングスよりはこじんまりとしていますが、スモール、ミドル、ビックの3つのキッカーがあってリップの形を変えたりアプローチ幅を広げたりと常に改良され続けてます。
2020年現在は、ジブゾーンも広げたり、レストハウスも造り直したりされてより快適になってきてます。
下の写真は2017年に初めて行ったときの写真ですね。
小布施クエストも、スモール、ミドル、ビックのキッカーがあります。アプローチ、リップの抜けが安定して出来るようになるまではスモールでたくさん飛んで練習することになると思います。
スモールといってもしっかり踏み切るとかなりの浮遊感で飛ぶことができます。
アプローチの斜度、リップの角度が上手く設計されているだと思います。
スモールのエアマットの斜度は少し緩めですが、上手く着地できるとそのまま滑ってマットを降りることも出来ます。
マットに撒く水も少なめなので、びしょ濡れになることはないと思います。
小布施クエストは冬も営業しているんですが、冬はエアマットの表面が冷えて散水をあまりしなくても滑りがよくなるので、あまり濡れずに練習できます。
スモールキッカーでのエアの浮遊感、滞空時間をGoProで撮影した動画で見てみてください。
スタート地点からの映像なのでちょっと浮遊感が伝わりにくいかもです。
スモールキッカーでのエアのピークを横から撮ってみました。リップで上手く踏み切れるとスモールでもけっこう高く飛べます。
ミドルキッカーのエアの浮遊感、滞空時間を、横から動画を撮影してみました。上手く踏み切れていないですが、これだとリアルな雰囲気を感じてもらえるんじゃないかと思います。
ミドル、ビックはアプローチも長くて、スピードも出て、飛距離も出るので着地のエアマットの斜度もきつめになってます。
斜度がきつめということは重力方向の着地衝撃を進行方向の力に逃がしてくれて、さらにエアマットの柔らかさで衝撃を吸収してくれます。
ケガを絶対にしないとは言えないですが、究極にケガをしにくいエアマットシステムと言えると思います。
これくらいにまでキッカーのジャンプを、安全な着地に向かって飛べるエアマットシステムを思いついて、実際に創り上げたキングスって凄いって改めて思います。
雪山でこのサイズのキッカーを飛んで、もしヤバい失敗をしたらシーズンを棒に振るどころかスノーボードが出来なくなってしまうこともあり得ますよね。
でも、こういう施設なら何度も何度も繰り返してマスターするまでトライできます。
何度もトライして習得できるまで練習することで、雪山でケガをするリスクを下げて、メイクする可能性を高くすることが出来ますよね。
あと小布施クエストだから(?)のすごくイイところがあって、スタッフの人がプロスノーボーダーばかりでレベルの高い的確なアドバイスをしてもらえるところだと思ってます。
スモールキッカーで飛んですぐの映像を一緒に見てくれてアドバイスをもらえたり、スタート地点で飛ぶ前に質問をするとアドバイスをしてくれて、トライした結果を見てさらにアドバイスをもらえたりします。
また、空いている時や、最終セッションに、スタッフの人も練習する事も多くて、自分の練習しているトリックの見本をリクエストするとやってみせて教えてくれることもあります。
同じキッカーで同じ条件のコンディションで、目の前で生のお手本を見ることが出来るので、メイクするイメージをリアルに持ってトライ出来ます。
上達の壁を越える気づきを得て反復練習を出来るので、練習の充実感は、雪山では得られないモノだと思います。
小布施クエストは営業時間が短くなりますが冬もオープンしています。
前日にクエストで調整してから雪山でトライということも出来ますね。
あとクエストにはスタート地点まで乗せてもらえるゴルフカートは無いので、全部ハイクアップで登らないといけないです。(数回通えばハイクアップもすぐに慣れて、ライディングのための脚力もつくので問題ないとは思います)
料金、営業時間、パス、アクセスなどの情報を小布施クエストのホームページから調べてみてください。
愛知クエスト
他に行ったことがあるのが、フランチャイズ展開されている愛知クエストです。
2015年オープンで比較的新しいですね。
愛知クエストには、さらに小さい1Mキッカーがあって、スモール、ミドル、ビックで4つのキッカーがあります。
富山キングス、小布施クエストと大きく違うのが、スモールのキッカーサイズが大きめで、アプローチも少し長くてスピードも出ます。
エアマットの着地部分の斜度がしっかりついてます。
イメージ的には、小布施クエストのスモールとミドルの中間くらいのサイズといったところでしょうか。
愛知クエストは小布施クエストに似たよい雰囲気で、いい施設だと思います。
料金、営業時間、パス、アクセスなどの情報は、愛知クエストのホームページから調べてみてください。
おわりに
キングスが開発したエアマットシステムで、キッカーの練習ができるオフトレ施設は、ケガをするリスクを減らして、安全に何度もトライ、練習が出来ます。
社会人になると、キッカーでケガをして仕事が出来なくなる事は極力避けないといけないので、これまで雪山でキッカーを飛んでみたいけどガマンしている人って結構多いんじゃないかと思います。(自分もそうだったので)
タイトルに書いたように、社会人でケガをして仕事を休むことが許されないけど、スノーボードでキッカーを飛んで回したい、縦回転をしてみたい人は、オフトレ施設だけでそういうトライをして練習していくだけでも、かなりの充実感が得られて、むしろ雪山よりもキッカーの練習的には楽しいんじゃないかと思います。
通うことで着実に上達を実感できるし、雪山だけだったらトライすら諦めていたトリックにも段階を踏んで挑戦することも出来ます。
自分は、まさにそれで、オフトレ施設での練習自体が楽しくなってきていて、冬にはもちろん雪山も行くのですが、オフトレ施設にも行きたくなるので、両方に行ってました。(冬はオフトレ施設も空いていますしね)
この情報がお役に立てば幸いです。最後までお読よみいただき、ありがとうございました。🥑
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